【レコード買取情報】20世紀クラシックに肉薄する知性派ジャズ・アヴァンギャルド!【Jimmy Giuffre / Free Fall】

ギターのジム・ホール擁する50年代ジミー・ジュフリー・トリオは、心地よさとアレンジの妙を兼ね備えた名グループでした。それでもジュフリーは1961年にメンバーを大きく入れ替え、音楽を大転換させます。メンバーには、ポール・ブレイ(p)、スティーヴ・スワロウ(b) という、クラシックからアヴァンギャルドまでという視野の広い音楽、そしてその演奏に耐えるだけのプレイアビリティを持つ当代きってのジャズ・ミュージシャンが選ばれました。現代調のクラシック和声、ジャズ最高峰といっていい驚異的なレベルのインプロヴィゼーションなど、その音楽はエンターテイメント性を排した芸術音楽を目指すものでした。

今回は、新生ジミー・ジュフリー・トリオの中でも最もアヴァンギャルドに近づいたレコード『Free fall』を取り上げさせていただきます。

■方針転換はどこで起きたか

20世紀クラシックの和声法に近づいたウディ・ハーマン楽団でアレンジャーを務めたほどですから、ジミー・ジュフリーにクラシックの素養があった事は疑うべくもありません。しかし、合衆国のアーリータイム・ミュージックに通じるサウンドを聞かせて好評を博していたジミー・ジュフリー・トリオが、なぜ前衛を含めた近現代クラシックと、演奏の限界に挑むような即興演奏の世界に飛び込んだのでしょうか。

きっかけのひとつは、ジャズとクラシックの第3の道と言われた名レコード『サード・ストリーム・ミュージック』かも知れません。ジミー・ジュフリーは、このレコードに旧ジミー・ジュフリー・トリオで出演しています。しかし旧トリオはジャズ・アンサンブルをやるには超がつくほどに優秀なグループでしたが、機能和声音楽を外れた近現代の芸術音楽を演奏するには厳しいです。では、60年代初頭のジャズ・シーンで前衛方面を含めたスコア・ミュージックと即興演奏の両方に耐える人選は誰か。こう考えると、新生ジミー・ジュフリー・トリオの人選は、驚くほど納得できるものです。

■ジャズの範疇にない旋法と和声づけへの踏み込み

西洋の作曲レベルでビバップやハードバップあたりのジャズを測ると、クラシックの19世紀中ごろから後半あたりのレベルかと思います。それをもう少し進化させるとどうなるのでしょう。ドビュッシーやラヴェルあたりのドミソ和声を逃れた印象派和声、ヒンデミット(広義にはシェーンベルクも)らの半音階法、メシアンの移調の限られた旋法…こうしたかつての技法の拡張という道を取る場合ですら、ジャズの枠から大きく踏み込まなくては進めません。

新生トリオのレコードは、この道に踏み込んだ大名作のオンパレードです。ヴァーブからリリースされた『Thesis』『Fusion』というアルバムでは、ドビュッシーから連なるフランスの近現代クラシックの和声が木霊しています。そしてこのレコードでは、メシアンあたりの旋法性を持った音楽をジャズに寄せった即興の強さをもって表現していきます。本作が「トリオ」名義でなくなったのは、恐らくジミー・ジュフリーのクラリネット独奏が半分を占めるため。

220825JimmyGiuffre_FreeFall

■これを超えるインプロヴィゼーションがどれだけあるか

そのクラリネットのインプロヴィゼーションの素晴らしさたるや、後年にミシェル・ポルタルが現れるまで、ジャズの世界でこれを超えるライン即興を果たしたリード楽器奏者はいないのではないでしょうか。

そしてトリオの演奏も見事。恐らく構成譜だけは作ってあったのでしょうが、そのフリーさと構成力を同時に成立させる演奏は見事。60年代のジャズが芸術音楽を目指したらどこに行く事が出来たか、それをこのトリオは実際の音として証明していたのではないでしょうか。

■レコード高価買取に関するあれこれ

前衛化して以降のジミー・ジュフリーの音楽は、正統かつ驚異のレベルにある音楽や演奏であるからか、高く評価するミュージシャンがかなりいます。しかし難解すぎたか、ファンからはあまり受け入れられなかったようで、コロムビアという強力なディストリビュート体制を持ったレーベルからリリースされたにも関わらず、初回リリース以降レコードでの再発はありませんでした。そのことが価格の高騰につながっているのかも知れません。

63年発表のUSオリジナル盤は、モノとステレオの2種類があります。どちらもプレミアですが、ステレオ盤の方はより人気が高く、5万円超という値段をつける事も普通にあります。他にはオーストラリア盤(ステレオ)とカナダ盤(モノ/ステレオ)が存在しますが、いずれもUSオリジナルほどでないにせよ、やはり高額がついています。

もし、ジミー・ジュフリーのレコードを譲ろうと思っていらっしゃる方がいましたら、その価値が分かる専門の買い取り業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。


【熟練・専門スタッフによる安心のレコード買取査定!】

元大手レコード会社16年勤務
元某大型輸入盤店でバイヤー歴20年
某オーディオ機器メーカー25年勤務

当店は買取販売のプロでございます。
オーディオ機器の修理もやっておりますので、
壊れていても当店がほしいものはオーディオ買取が可能です。

買取のご相談はお気軽にお問い合わせください。
↓↓↓↓↓
店 名:音機館CDレコード&オーディオ買取センター
所在地:〒550-0003 大阪市西区京町堀2-13-1 ギャラリー京町堀ビル611
電 話:TEL.06-6447-6959