ブライアン・イーノのレコードで追うふたつの顔|京都の方に朗報な高価買取情報

ブライアン・イーノはまるでヤヌス像、ロックとアンビエント・ミュージックというふたつの顔をもっています。どちらも好きなら、両者を癒合した音楽を創ってしまえばいいように思えますが、ふたつの仮面は最後まで融合しきる事はありませんでした。

なぜふたつの顔は合わさらなかったのでしょう。そこには美術学校に学んだ彼のキャリアに理由があるように感じます。なんだかチコちゃんに叱られそうな言い回しですが、イーノのキャリアを追うと、あながちそれが外れでもないように思えてきます。京都の方でレコードをお売り・買取の際はぜひ参考にしてください。

●ポップ・ミュージックに持ち込まれた新しいサウンドとエフェクト

Roxy Music (Island/Reprise, 1972)

David Bowie / Low (RCA, 1977)

David Bowie / Heroes (RCA, 1977)

ブライアン・イーノは、ウィットに富むポップロックを演奏したロキシー・ミュージックでデビュー。それは前衛的なのか下手なだけなのか、じつに際どいラインを突いた音楽でした。そこでイーノはVCS3 というポータブルのアナログ・シンセサイザーを演奏し、テープ操作によるエフェクト効果ももたらしました。

ほんの20年ほど前までは現代音楽の実験スタジオでもないとなかなか使えなかったシンセサイザーを個人が使い、またテープ操作というレコーディング自体を音楽の表現に用いたわけですから、時代を考えればどちらもイノベーティブな事だったでしょう。裏返して言うと、イーノから見た音楽とは、音の色を塗る事。音楽の語彙を知らないと高度な事はとうてい出来ない作曲と違い、サウンド・イメージの創出は音楽の語彙を必要としません。イーノの音楽の捉え方は、ミュージシャンというより美術家のそれだと言えるのではないでしょうか。

シンプルな音楽に革新的なサウンドやエフェクトを加えて異化する事で、新しい価値を生み出す事。ロックにせよアンビエント・ミュージックにせよ、イーノの果たした事はこれだったのではないでしょうか。

ロキシー・ミュージックもそうでしたが、デヴィッド・ボウイのレコードでは、それがさらに大胆に行われました。とくにレコード『Low』B面はイーノの独壇場すぎて、この音楽にデヴィッド・ボウイは関係ないのではと思えるほどでした。

●器楽とサウンドスケープの間で

Fripp & Eno / (No Pussyfooting) (Island/EG, 1973)

Fripp & Eno / Evening Star (Island/EG, 1975)

 ロキシー・ミュージック脱退後、イーノはキング・クリムゾンのギタリストだったロバート・フリップとユニットを組みます。そこでイーノがした事は、VCS3の使用にシーケンサーやテープの操作…やはりサウンド・デザインです。音を構成する事を作曲と呼ぶので、むろん作曲的な側面がないわけではないですが、それはシンセやテープ操作による音響の海の背景に隠れるほどで、すでにサウンドスケープやアンビエント・ミュージックの萌芽が見えます。

それを漠としたアンビエント・ミュージックにしなかったのは、長いサステインを生かしたエレキ・ギターを弾き倒したロバート・フリップです。同時期のキング・クリムゾンではあまりアドリブを取らなかったフリップですが、『No Pussyfooting』ではまさに弾き倒し。70年代クリムゾンのファンの方は、フリップ&イーノを聴き逃しては勿体ないです。ちなみに両者のコラボレーションでは、デヴィッド・ボウイ『Heroes』での音楽も見事でした。

●作曲をそぎ落とした後に残ったもの

Brian Eno / Here Come the Warm Jets (Isaland, 1974)

Brian Eno / Another Green World (Island, 1975)

Brian Eno / Before and After Science (Island, 1977)

ロキシー・ミュージック脱退後、イーノはロック・ミュージシャンとしてソロ名義のアルバムを発表するようになります。その軌跡がなかなか面白く、最初はロキシー・ミュージックを引き継いだかのようなチープかつ奇抜な音楽(誉め言葉です)、それが徐々にアンビエント色を増していきます。

これってどういう事なのでしょうか。作曲面から見れば簡素すぎるほど簡素、そこに何らかの音響操作で形にしている、と言えそうです。こうなるなら作曲にそれほどの価値はないですし、そこをそぎ落としていくと…これがイーノにとってのアンビエント・ミュージック進出に繋がったのかも知れません。

どこかにチープさが付きまとっていたイーノのロック・ミュージックですが、『Before and After Science』まで来ると洗練のひとこと、77年でこれほど見事なサウンド・イメージを描き出したアルバムはなかなか出会えません。完全なアンビエント・ミュージックではなく、アンビエント「的」な色を持つ西洋ポピュラー音楽の中で、イーノ『Before and After Science』とブライアーズ『Hommages』は出色のレコード。未庁の方はぜひ聴いて欲しいレコードです。

●レコード前提の音楽 市民権を得るアンビエント・ミュージック

Cluster & Eno (Sky, 1977)

Brian Eno / Ambient 1: Music for Airports (EG/Polydor, 1978)

そしてイーノはアンビエント・ミュージックに辿り着きます。イーノの作った初期のアンビエント・ミュージックは、実際の環境音を作曲的に構築する事によって生み出す音楽ではなく、ドミソで作るシンプルな音楽を環境に馴染ませる作りでした。ドイツのシンセサイザー・グループであるクラスターと共演した『Cluster & Eno』には、本当にEマイナーだけで作ったシンプルなピアノ演奏のうしろにシンセが鳴っているだけのものもあります。他もだいたい同じです。つまり、現代音楽のミュージック・コンクレートやクラスターと違い、音の質感と目的だけがアンビエントなのであって、語法はあくまで西洋ポピュラーでした。

有名な『Ambient 1: Music for Airports』は、空港で流される事を目的にした音楽です。これが評判を呼んだことでアンビエント・ミュージックは市民権を得、ひとつのジャンルを確立するまでになりました。

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