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レコードのサンプル盤　プロモーション盤について｜誠実買取のonkikan.comより

レコードの見本、サンプル盤、プロモーション盤といった言葉を聞いた事がありますか？多くのレコードには正式販売される前には、必ずと言っていいほどサンプル盤、プロモーション盤というものが創られます。これはCDにおいても同様です。一般人にはあまりなじみがないかもしれません。それもそのはず、一般人の手には渡ることがほとんどなく、音楽業界へ配布されているものだからです。サンプル、プロモーション盤について、さらに売買は可能なのか、についてご紹介します

レコードのサンプル盤　プロモーション盤とは？

レコ―ドのサンプル盤、プロモーション盤とは、正式販売に先がけて制作される見本盤の事です。レコ―ド会社が制作するもので、一般には流通しません。そのため、レコ―ド盤やジャケットには「見本盤」「非売品」「サンプル盤」「NOT FOR SALE」などの言葉が、印刷またはシールで貼られています。アーティストがシングルやアルバムをリリースする際、宣伝やリサーチに使われるものなのです。サンプル盤、見本盤、プロモーション盤など、呼び方は違えどどれも同じものを指します。

正式販売されるものとジャケットが違ったり、印刷が間に合わずまだ創られていなかったりすることもあります。また、収録曲が違うこともあります。サンプル盤、プロモーション盤は、主にラジオ局などに配布され、リリース前に曲をかけてもらい、DJやリスナーからの反響を調べる目的があります。雑誌やメディアの音楽ライターに聴いてもらい、記事にしてもらう目的もあります。

サンプル、プロモーション盤は広告宣伝のためのレコード

レコードのサンプル盤、プロモーション盤は、販売促進という大きな目的で創られ、主にラジオ局やテレビ局などの音楽関係者に無償で配布されます。なぜこういった行為が行われるのでしょうか。それは広告宣伝のためです。音楽関係者が、一般発売でしかレコードを手に入れられなかったら、リリース当日にしか音源を流すことができません。レコード会社は、いち早く自社のアーティストの新曲をラジオ、テレビで流してもらいたいものです。そこで、サンプル盤を配布し発売前に流してもらい、プロモーションをするのです。

ラジオ、テレビ局も「○○の新曲を初オンエア！」と宣伝することで、聴取率、視聴率アップにつながります。事前に音源を流してもらうことで販売促進につながるので、プロモーション盤と呼ばれているのです。また、雑誌やメディア関係者に配布するのは、リリース前に記事を書いてもらう、特集をしてもらう、といった大きな目的があります。「今度の新曲はこういった曲！」と記事にしてもらう事で販売促進につなげているのです。

サンプル盤、プロモーション盤は正式発売前のリサーチ

サンプル盤、プロモーション盤には販売促進の目的とともに、リサーチの目的でも配布されています。正式販売前にラジオ局、DJ、テレビ局、リスナーなどの反響を見て、新曲やニューアルバムへの関心などをリサーチしていきます。同じ曲でもリミックスやバージョン違いを収録し、どのバージョンが人気があるのかを探ることも。そのため、プロモーション盤にしか収録されていない曲が存在することも多々あり。曲の評判があまりよくないと、リリースする曲を変えるといったこともあるようです。

さらにリサーチは、レコ―ドのプレス枚数を決めるといった、レコード会社にとって大きな意味を持っています。レコード会社は、ある程度の売り上げを見越して、レコードのプレス枚数を決めていきます。売り上げが見込めないのにたくさんプレスすると、多数の在庫を抱えてしまう事になりかねません。そのため、適切なプレス枚数の把握にはサンプル盤、プロモーション盤の存在が欠かせないのです。どれくらいプレスするかをリサーチするためにも、サンプル盤、プロモーション盤は役立っているのです。

プロモーション盤の所有や売買について

サンプル盤、プロモーション盤は、音楽関係者に対してレコード会社が無償で配布するものです。正式販売に先がけて配られ、宣伝やリサーチに使われるもので、一般人の手に渡ることはまずありません。そのため、サンプル盤、プロモーション盤は、希少価値の高いものでもあります。収録曲が少し違ったり、ジャケットがまだなかったりと、正式リリースされたものとは異なる部分もあるからです。なにより「非売品」「NOT FOR SALE」といった言葉にステイタスを見出し「人と違ったものを持っている」といった満足感を得られるのも人気の一つではないでしょうか。「好きなアーティストのものなら何でも持っていたい、一般流通していないものならなおさら・・・」というファン心理はもっともです。ですが、サンプル盤、プロモーション盤の売買は、日本レコード協会において禁止されています。

https://www.riaj.or.jp/f/leg/sample/

日本レコード協会は、サンプル盤、プロモーション盤について、「音楽関係者にプロモーションの目的で貸与しているものであり、無断で譲渡、売買することを禁止する」としています。個人で楽しむための所有も禁止しており、レコード会社への返還を求めています。多くの人がこの事を知らずに売買が行われていますが、本来は違法行為なのです。正しい理解のもと、大好きな音楽を楽しんでいきましょう。