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室内楽ジャズの金字塔!モダン・ジャズ・カルテット特集

2020/01/6

モダン・ジャズ・カルテット(以下MJQと記す)は、まだチャーリー・パーカーが生きていた1951年に結成されたジャズ・アンサンブルです。51年というとビバップの熱は一段落してハード・バップの時代に突入した頃ですが、プレイヤー個々のアドリブ演奏を主としたセッション色の高いハード・バップ・シーンにあって、室内楽的なアンサンブル色の強いMJQは独特の色彩を放っていました。
今回は、MJQの名盤を紹介しつつ、グループの魅力に迫ってみたいと思います。

200106MJQ

■Concorde (Prestige, 1958)

結成時のMJQ はヴィブラフォン奏者のミルト・ジャクソンのカルテットとして結成され、名称もミルト・ジャクソン・カルテットでした。音楽はハード・バップのセッションという域を出ないものでしたが、すぐにグループ名をモダン・ジャズ・カルテットに変更します。ピアノのジョン・ルイスをはじめ、クラシックの要素を多分に含んだメンバーの音楽性に、セッションではなくアンサンブルを聴かせる楽団としての魅力を見出したのかも知れません。そうしたアンサンブル作品を中心に据えた実質的な最初のアルバムが、この『コンコルド』です。
テーマのメロディがカノン状に輪唱されるという、セッションでは到底することのできないアレンジが施された曲の存在、ガーシュウィンのナンバーがメドレー演奏…知的なウィットに富むアルバムです。それでいて、サウンドはどこまでもレイドバックした心地よいものです。高度でありながら実に心地よいというMJQの稀有な音楽性は、このアルバムの時点ですでに確立されていました。

 

■Pyramid (Atlantic, 1959)

MJQの音楽には3つの傾向があり、ひとつはハード・バップ的なアドリブ演奏、ひとつは室内楽的なアレンジを施したアンサンブル、ひとつはイージー・リスニング性です。レイドバックした耳あたりの良さはMJQの大きな魅力ですが、しかしハード・バップ的なアドリブ性やアレンジの妙が後退しすぎて耳ざわりの良さだけが残ると、音楽として面白く感じられなくなることもあるように感じます。
59年発表のアルバム『ピラミッド』は、MJQの音楽に顕著な3つの特徴のバランスが絶妙です。冒頭曲「VENDOME」はカノンで始まり、3曲目「It don’t mean a thing」には見事なカデンツァが組み込まれ、5曲目「How high the moon」はヴィヴラフォンを模倣して展開していく構造が見事です。ここまで凝った音楽を展開しながら、あくまでサウンドは心地よいところが見事です。個人的には、このアルバムがMJQのナンバーワンのアルバムと思っています。

 

■Third Stream Music (Atlantic, 1961)

1920年代のジャズ・エイジの頃から、スイングの40年代、ビバップからハード・バップに繋がる50年代に至るまで、ジャズはフォルクローレでも芸術音楽でもなく、あくまでプロが演奏するエンターテイメントな音楽でした。しかし50年代末から徐々に芸術性を持った音楽が生まれ始め、60年代に入ると堂々とそれが作品として発表されるようになります。クラシックでもなくジャズでもない、第3の波として登場した「サード・ストリーム・ミュージック」も、そうした流れの中で登場した音楽のひとつです。そうした潮流をそのままタイトルとしたものがこのアルバムです。
MJQだけで成立させた音楽はひとつもなく、MJQと同じように室内楽的な色彩の強いジミー・ジュフリー・トリオとの演奏、ガンサー・シュラー指揮によるMJQと室内楽団の共演、ボーザール弦楽四重奏団との共演、この3つのセッションからアルバムが出来ています。曲が進むにしたがってコンテンポラリー色が強まっていきますが、それでもMJQらしさは常に残っており、なるほどジャズ主体でもでもクラシック主体でもないハイブリッドな音楽なのだと思わされます。MJQのアルバムの中でもっともコンテンポラリー色の強いアルバムですが、決して難しい音楽ではなく、音楽的な楽しみに満ちた作品と思います。

 

■The Sheriff (Atlantic, 1963)

MJQでもっとも硬派な作品が『サード・ストリーム・ミュージック』なら、もっともエンターテイメント的な楽しさに満ちているのがこのアルバムではないでしょうか。発表は1963年で、長い歴史を持つこのアンサンブルの歴史のちょうど中間地点でもありました。
エンターテイメント性の高さは、1曲目「The Sheriff」からさく裂します。ピアノがコードを「バーン」とプレスして始まるのですが、これは保安官の拳銃の発砲音を模写しているのでしょう。その後は、逃げるようにヴィブラフォンがテケテケとアドリブで駆け回り、それを保安官のピアノが追いかけまわします。
エンターテイメントでありながら、こういったものを音だけで表現してしまう知的なところが、大人のための音楽であるMJQの良さでもあると感じます。

 

■Porgy & Bess (Atlantic, 1966)

ガーシュウィン作曲によるミュージカルの傑作「ポギーとベス」の中から7曲をセレクトし、MJQなりのアレンジを加えた作品です。このアレンジが実に素晴らしく、たとえば名曲「サマータイム」は、ベースやヴィブラフォンがオスティナートとなるペダルフレーズを繰り返す上に、あの有名なメロディが被さっていきます。どれも原曲が有名なだけに、MJQならではのアレンジや音楽的な料理の仕方が際立った作品です。

 

最初に触れたアルバムがあまり面白いものでなかったこともありますが、MJQをはじめて聴いた若い頃は、正直に言って「古くさい音楽だな」「保守的な音楽だな」と思ったものでした。しかし、MJQらしい知的なアプローチにあふれたこれらのアルバムを聴くにつれ、次第にその魅力に取りつかれ、気がつくと20枚以上のアルバムをコレクションする状態になっていました。MJQを聴いたことがない方はもちろん、MJQを面白く思わなかった方も、このあたりのアルバムから聴いてみたら、案外その魅力にやみつきになるかも知れませんよ。

 

 

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