【JAZZオープンリールテープ買取】THE DAVE BRUBECK QUARTET / TIME FURTHER OUT

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買取価格2000円

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The Dave Brubeck Quartetのアルバム「Time Further Out」は、1961年にリリースされたアルバムで、前作「Time Out」の成功に続く形で制作されました。このアルバムは、ジャズにおけるリズムとメーターの革新的なアプローチをさらに発展させた作品です。Dave Brubeck（ピアノ）、Paul Desmond（アルトサックス）、Eugene Wright（ベース）、Joe Morello（ドラム）のカルテットが一体となって、聴衆に新たな音楽の冒険を提供します。

アルバム概要

「Time Further Out」は、異なる拍子記号や複雑なリズム構造を探求するコンセプトアルバムです。アルバムカバーには、スペインの画家ジョアン・ミロの作品「カタルーニャ農場」が使用されており、音楽と美術の融合もテーマの一つとなっています。このアルバムは、Brubeckの作曲と編曲の才能が光る作品で、前作「Time Out」に続くリズムの冒険を提供します。

トラックごとの感想

“It’s a Raggy Waltz” – 3/4拍子の軽快なワルツで、Brubeckのピアノがリードし、Desmondのアルトサックスが美しいメロディを奏でます。Morelloのドラムがリズムをしっかりと支え、曲全体にスウィング感を与えています。
“Bluette” – 6/4拍子のブルースフィールを持つトラック。Desmondのサックスがメロウでリリカルなラインを描き、Wrightのベースが曲の深みを増しています。Brubeckのピアノソロも魅力的です。
“Charles Matthew Hallelujah” – タイトルはBrubeckの息子にちなんでおり、エネルギッシュなアップテンポの曲です。4/4拍子の中に様々なリズム変化が組み込まれており、バンドのダイナミックな演奏が楽しめます。
“Far More Blue” – 5/4拍子のトラックで、リズムの変化がユニークです。Desmondのサックスが主導するメロディが印象的で、Brubeckのピアノがその後を追う形で展開します。
“Far More Drums” – タイトル通り、Morelloのドラムがフィーチャーされたトラックです。複雑なリズムとパーカッションのテクニックが光り、ジャズドラムの魅力を堪能できます。
“Maori Blues” – 5/4拍子のブルースで、Desmondのサックスがまたもや際立ちます。ブルースの要素を取り入れつつも、独自のリズムで新しいサウンドを作り出しています。
“Unsquare Dance” – 7/4拍子のユーモラスな曲で、手拍子が特徴的です。Morelloのリズム感とバンド全体の一体感が非常に楽しめるトラックです。
“Bru’s Boogie Woogie” – ブギウギスタイルのピアノが中心となるトラックで、Brubeckの技術が存分に発揮されています。伝統的なブギウギにモダンな要素を加えた一曲です。
“Blue Shadows in the Street” – 9/8拍子のしっとりとしたバラード。Desmondのサックスが感情豊かにメロディを奏で、Brubeckのピアノがそれに寄り添います。アルバムの締めくくりにふさわしい、美しいトラックです。

総評

The Dave Brubeck Quartetの「Time Further Out」は、リズムと拍子記号に対する革新的なアプローチを探求する傑作アルバムです。前作「Time Out」に続く形で、さらに複雑なリズム構造を取り入れた楽曲が特徴です。各メンバーの演奏技術が際立ち、特にPaul DesmondのアルトサックスとJoe Morelloのドラムがアルバム全体にわたって輝いています。

このアルバムは、リズムの冒険を楽しみたいジャズファンや、Brubeckの音楽的探求を深く理解したいリスナーにとって必聴の一枚です。美しいメロディと複雑なリズムが融合した「Time Further Out」は、ジャズの枠を超えた音楽的体験を提供してくれます。