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レコ―ドには、音の情報が刻まれたたくさんの溝があります。この溝にはほこりや汚れがたまりやすいもの。そのままにしておくと針飛びを起こしやすくなり、快適にレコードを聴けなくなってしまいます。それだけでなく、レコ―ド盤に傷や痛みが発生したり、レコ―ド針が痛む原因にもなります。たいせつなレコードを守るためには、こまめなお手入れが欠かせません。レコ―ドのクリーニング方法には「湿式」と「乾式」があり、使い分けることで簡単にお手入れすることができます。レコードのクリーニング方法についてご紹介します。
レコ―ドにはたくさんの溝が刻まれています。この溝は「音溝(おんこう)」と言い、レコ―ドの盤面に対して左右45度のV字型にカッティングされています。音溝はとても繊細で傷つきやすい場所。レコ―ドに触れる際は、なるべくふちの部分を持つようにし、音溝のある盤面には触れないようにしましょう。レコ―ドは樹脂でできているので、指紋や手垢がつきやすいもの。指紋や手垢はそのままにしておくとカビの原因にもなります。指紋や手垢がついてしまった場合は、聴き終わった後にレコ―ドクリーナーで拭くようにしてください。この時に注意したいのが、必ず音溝に沿って拭くことです。レコ―ド中心部に向かってゴシゴシと拭くことは厳禁。丸く丸く大きな円を描くように、やさしく拭くことがレコード盤を痛めないためには重要です。
レコ―ド盤と同様に、レコードプレイヤーも定期的なお手入れが必要です。レコードプレイヤーにはほこりなどを寄せつけないようにカバーがついていますが、このカバーの上にうっすらとほこりがたまっている・・・なんてことはないですか?レコードプレイヤーにもほこりは厳禁。カビの原因にもなり、レコ―ド盤に侵食してしまう事にもなりかねません。クイックルワイパーなどのモップを利用して常にきれいにしておきましょう。
レコードプレイヤーのお手入れの中でも、特に気をつけたいのがカートリッジ部分です。レコ―ド針があるカートリッジ部分は、レコードプレイヤーの肝と言える場所。レコ―ドの針が小刻みに振動して溝に刻まれた音を拾い、その振動をカートリッジで電気信号に変換することでレコードを聴くことができます。そのためカートリッジ部分、特に針のメンテナンスは、ノイズなしにレコ―ドを聴くためにはとても重要となります。針のクリーニングは、専用のスタイラスクリーナーと呼ばれるクリーナーでお手入れして下さい。針先に細かいちりなどを見つけても手で取ることは厳禁です。
スタイラスクリーナーには、乾式、湿式、粘着式があります。
・乾式
小さなブラシで針についたほこりやちりを払います。これなら簡単にレコードを聴くたびにお手入れができます。
・湿式
液体のクリーナーです。小さなブラシにクリーニング液をつけて、針をクリーニングします。たいていキャップ部分にブラシがついているので、液だれもなく手軽に使えます。クリーニングした後は必ず乾いてからレコードを聴くようにしてください。そうしないとレコ―ド盤の痛みに繋がります。
・粘着式
小さなボトルに入った粘着式のゲルを数回針にくっつけ、ほこりなどを粘着させます。ゲルは汚れたら水洗いでき清潔に使う事が出来ます。商品によって粘着性の高さや繰り返し使用回数などが異なるので、購入前にチェックをお忘れなく。
カートリッジ部分のお手入れは、毎回でなくてもかまわないので、定期的なメンテナンスを心がけることが重要です。
レコ―ド盤は溝にほこりがたまりやすく、指紋など手垢もつきやすいため、こまめなお手入れが必要です。レコ―ド盤はレコードクリーナーを使ってお手入れして下さい。レコードクリーナーには乾式と湿式があります。
・乾式
レコ―ド盤を乾いたクリーナーで拭くものです。素材は主にベルベットでできており、洋服のほこり取りのようなイメージです。サッと手軽に使え、聴くたびにメンテナンスすることでほこりから守ることができます。
・湿式
クリーニング液を使用するものです。クリーニング液を染み込ませたクリーナーでレコード盤面をクリーニングし、その後、乾いたクリーナーで湿気をふき取ります。クリーニング液とクリーナーはセット販売になっていることが多く、クリーナーも乾湿両対応のものがあります。
レコ―ドをかけるたびに乾式で簡単にお手入れし、数回に一度、または汚れが気になる時に湿式でお手入れするといいでしょう。メンテナンスを習慣化することで、レコ―ドをきれいな状態に保つことができます。
たいせつなレコードをほこりから守るためには、静電気防止スプレーを使うのも非常に有効です。静電気はほこりやちりを寄せつけ、レコ―ドを聴く際にノイズの原因となります。乾燥した冬などには静電気が起こりやすいもの。そういった場面で活躍してくれるのが静電気防止スプレーです。使い方は簡単。レコ―ド盤にスプレーを吹きつけ乾式のクリーナーで拭くだけです。普段のお手入れは乾式のクリーナーでサッと拭くだけでも十分ですが、乾燥が気になる時期には、静電気防止スプレーを使う事でほこりを寄せつけにくくなります。
レコ―ドにはほこりと湿気が大敵です。そしてほこりを寄せつけやすい静電気にも注意が必要です。日頃からお手入れをすることで、レコ―ドをきれいな状態に守ることができます。めんどうくさいと思わずにメンテナンスを習慣にしていきましょう。クリーナーグッズを上手に使って、いつまでもレコードをいい音でお楽しみください。