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近年、カセットテープの人気が再燃しています。アナログ回帰でレコードの人気が高まっていますが、カセットテープもその良さが見直されているのです。若い世代には目新しく、カセットテープ世代にとってはなつかしいアイテム。一度は衰退したカセットテープも、もう一度脚光を浴びる時代となっています。カセットテープには種類がありますが、今はノーマルポジションしか作られていません。そのため、以前作られていたハイポジやメタルなどのテープは、現在とても価値があるものとなっています。カセットテープの種類と現在の販売状況、その価値についてご紹介します。
カセットテープには種類があり、使っているテープの素材により音質や価格が異なります。カセットテープの種類はノーマルポジション、ハイポジション、フェリクローム、メタルの4つ。価格もノーマルが一番安く、ハイポジ、フェリクローム、メタルと上がっていきます。カセットテープについてそれぞれ詳しくご説明します。
ノーマルポジション(Type I)
ノーマルに使われるテープは酸化鉄。音質はいわゆる普通の音ですが、それほど悪くはありません。ノイズが気になるなどの意見を受け、低ノイズを謳った高性能の音楽用テープも生産。価格が安いため、ラジオのエアチェックや会議等の録音、音楽用と幅広く活用されています。すべてのカセットデッキで使えます。
ハイポジション(Type II)
~クロム、クロームとも呼ばれる~
ハイポジション(ハイポジ)に使われるテープは、コバルトドープ被着酸化鉄。ノイズが少なくクリアで、高音部がしっかりと出るのが特徴。 音楽を録音するならやはりハイポジが人気で、ノーマルと比べると音の広がりが違うと感じます。クロム、クロームとも呼ばれますが、これは生産初期に二酸化クロム磁性体を採用していたことによるもの。原材料の毒性や環境問題により、コバルトへと変更されました。そのため、ハイポジション、略してハイポジと呼ぶのが今では一般的となっています。ハイポジテープの使用にはハイポジに対応したカセットデッキが必要です。もちろん非対応でも聴くことはできますが、ハイポジの音質を活かしきれないので「ハイポジなのに音が悪い?」と感じてしまう事も。
フェリクローム(Type III)
~SONY のDUADが初
フェリクロームテープに使われるテープは、酸化鉄と二酸化クロムとの2層構造。簡単に言うと、ノーマルとハイポジのいいところをとったハイブリッドテープです。酸化鉄を使用したノーマルテープと二酸化クロムを使用したハイポジテープを二層塗にしたもの。ノーマルが得意とする低~中音域、ハイポジの得意とする高音域とを合わせることで、高音質なカセットテープとなったのです。このフェリクロームテープを最初に発売したのがSONYで、商品名は「DUAD」。画期的な商品でしたが、価格が高価なことに加え、カセットデッキ設定の煩わしさ、二酸化クロム使用の中止などで販売を終了しました。
メタル(Type IV)
メタルに使われるテープは酸化されていない鉄合金磁性体。音の強弱やダイナミックレンジに優れており、音にパワーがある印象。カセットテープ4種類の中で最もグレードの高い種類です。価格も一番高価でノーマルの数倍となり、高級品とも言われています。メタルもメタル対応のカセットデッキが必要です。メタルはハイポジよりもさらに強い磁気エネルギーがいるので、対応デッキでないとせっかくの高級品を活かすことができません。
1980年代はコンパクトなラジカセやウォークマンなど音楽プレイヤーの登場で、音楽を持ち歩く時代になりました。もちろん車のカセットデッキでも。しかし何本もあるとかさばってしまうカセットテープ。そんな中、画期的な商品を生みだしたのが富士フィルムで商品名は「AXIA」。カセットテープの革命ともいえる、初のスリムケースを発売したのです。スリムケースは1989年に発売され、従来のケースよりも約20%厚みを薄くしたものです。テープの入れ方も今までとは違い、逆さまに入れるという斬新な方法。ケースの淵も丸みを帯びたデザインにし、手に取りやすくなりました。
かさばるカセットテープは、それまでよりもすっきりとし収納力もアップ。多くの人々が「AXIA」の薄さに驚いた事でしょう。スリムケースの「AXIA」のCMには、1985年に発売した初代「AXIA」同様、斉藤由貴さんを起用し大ヒット。他社も追随しスリムケースを採用することに。今では当たり前の薄いケースは「AXIA」が初で、カセットテープ業界に一大旋風を巻き起こした商品なのです。
現在、カセットテープは大手メーカーは生産を終了しています。唯一生産しているのがマクセル(旧・日立マクセル)です。家電量販店やホームセンター、ネット等で購入できます。マクセルのカセットテープは音質もよく人気もあったので、今でも販売されているのはうれしい限り。また、100円ショップのダイソーでもオリジナルのものが販売されています。いずれもノーマルポジションのみで、ハイポジやメタルなどは販売されていません。
カセットテープは、現在ノーマルポジションのみの販売です。そのためハイポジションやメタル、フェリクロームなどのカセットテープはとても人気が高くなっており、コレクターの存在も。カセットテープは上書きでき何度も繰り返し録音できるので、中古品でも需要があります。ですが、やはり価値が高いのは新品の未使用カセットテープになります。当社では、カセットテープ(新品未開封品のみ)の買取を行っておりますので、ご不要のものがございましたら、ぜひお問い合わせくださいませ。
当店は、Metal,Duadなどのタイプを中心にSONY,MAXELLあらゆるメーカー品をとり扱っています。もし処分をご検討なさっているようでしたら、ぜひ当店にお任せいただけませんでしょうか。誠意をもってカセットテープの買取査定させていただきます。
★元大手レコード会社16年勤務のスタッフ在中(が、音楽ソフトを査定します。)
★元某大型輸入盤店でバイヤー歴20年のスタッフ在中(が、音楽ソフトを査定します。)
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